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池袋駅西口に「超」高層ビル3棟が誕生へ、東口側に対抗できる集客施設となるか?/楽待

2024/02/23 不動産ニュース

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池袋駅の西口で、3棟の超高層ビルが建てられる計画が明らかとなった

再開発事業の内容とその影響について

PHOTO:PhotoNetwork / PIXTA

 

豊島区にある池袋駅の西口で、3棟の超高層ビルが建てられる計画が明らかとなった。それぞれの高さは、270メートル、220メートル、185メートルとなっており、西口のシンボルとなることは必至だ。

 

池袋といえば、従来より「サンシャインシティ」のある東口側が栄えてきた。西口側は生活感があり、歓楽街もあるため東口側よりは落ち着いた印象だった。

 

3棟もの大型ビルを建てる本事業は、西口側の雰囲気を変えることになるだろう。今回は、再開発事業の内容とその影響についてまとめてみた。

 

 

 

都内有数の消費・遊びのまち

 

池袋といえば、都内有数の消費、そして遊びの場所として認識されている。池袋駅の1日の乗降客数は、2019年のデータで260万人を超えており、新宿、渋谷に次ぐ世界第3位の規模となっている。

 

池袋駅には、JR線や東京メトロ各線、東武鉄道、西武鉄道が乗り入れる。新宿駅まで5分、東京駅まで20分前後、赤羽駅までは10分弱でアクセス可能だ。

 

駅舎・駅ビルは非常に大きく、出口に迷う人も多い。少々ややこしいが、駅西口側には東武百貨店、東口側には西武百貨店がある。

 

活気に溢れているのは東口側だ。西武百貨店の目の前を都道305号線とグリーン大通りという道路が交差しており、周辺には大手チェーンの飲食店や小売が入居するビルが並ぶ。

 

歩行者天国となっているサンシャイン60通り一帯には、数多くの飲食店や衣料品店が存在する。レジャー設備や映画館もあり、昔から若者の街として栄えてきた。

 

駅から東に600メートルほど行くと、高さ240メートルの「サンシャイン60」を含む「サンシャインシティ」があり、いつも多くの人で賑わっている。

 

サンシャイン60通り(PHOTO:t.sakai / PIXTA)

 

一方、今回の再開発が計画されている西口側はやや落ち着いた雰囲気だ。

 

駅の北西側は歓楽街となっており、昼間は閑散としている。西側はオフィスや店舗が入った中層ビルが並んでいる。

 

東口側のようにレジャー施設はなく、若者が集まる場所というより生活感のある印象だ。

 

南西側には、豊島区立池袋西口公園と東京芸術劇場があり、雑居ビルが並ぶ周辺一帯の中で息抜きできる場所となっている。

 

池袋西口公園(PHOTO:Mugimaki / PIXTA)

 

 

 

超高層ビル3棟が誕生する

 

「池袋駅西口地区市街地再開発事業」は、駅のすぐそばの約6.1ヘクタール土地で計画されている。現在の東武百貨店や周辺の雑居ビル群、そして豊島区立池袋西口公園のある場所が対象だ。

 

1月10日、再開発準備組合と東武鉄道が実施した住民説明会で、再開発計画の詳細が公開された。報道によれば、再開発で整備される各街区の概要は以下の通りである。

 

 

A街区:地上41階・地下4階、約220メートルの超高層複合ビル

B街区:地上50階・地下5階、約270メートルの超高層複合ビル

C街区:地上33階、地下6階、約185メートルの超高層複合ビル

D街区:公園

 

 

再開発事業の敷地面積は約3.3ヘクタールで、延床面積は約58ヘクタール、容積率は1430%におよぶ。

 

なお、建設される超高層ビルは、3棟とも低層階に商業施設が入り、高層階にオフィスやマンションが入る典型的な複合ビルとなるようだ。

 

中央に建つB街区のビルは高さ約270メートルとなる予定で、サンシャイン60(240メートル)よりも高い。このビルの高層階には、外資系ホテルを誘致する予定だという。

 

C街区のビルは、中層階以上が2棟に分かれる構造となっている。片方の棟にはオフィスのほか、アート・カルチャーの支援施設が入居し、もう片方には住居と宿泊施設が入居する見込みだ。

 

「池袋駅西口地区 開発計画の概要に関する説明動画」より(現在は閲覧終了)

 

L字に並ぶA・B・C街区のビルに囲まれる場所は、交通広場として整備され、バスやタクシーが乗り入れる場所となる。

 

公園となるD街区は、東京芸術劇場に隣接し、上記パース図ではビルの後ろに位置する。

 

なお、歩行者ネットワーク強化のため、駅とビル、さらにビル同士が吹き抜け構造のデッキで結ばれるようだ。

 

同再開発事業の対象地区は、東武鉄道などが地権者であり、三菱地所や三菱地所レジデンスが事業協力者。実質的に三菱系デベロッパーと東武鉄道が主導する再開発事業となっている。

 

2027年度から既存建物の解体が始まり、2043年の全体竣工を予定している。再開発に合わせて、線路をまたいで駅の東西を行き来しやすくなる空中デッキの整備も行われる見込みだ。

 

 

 

西口周辺を集客力ある街に

 

先述の通り、池袋駅周辺の繁華街といえば、西武百貨店のある東口側がイメージされてきた。西口側には集客力の高いレジャー施設があまりない状況と言える。

 

しかし、今回の再開発事業によって商業施設を内包する3棟のビルが建設されることで、西口側にも多くの人が集まるようになるだろう。

 

特に、サンシャイン60より高いB街区のビルは、池袋の新たなシンボルとなるはずだ。

 

中央にそびえるのが「サンシャイン60」(PHOTO:Ryuji / PIXTA)

 

再開発ビルのテナントを含め、周辺一帯には飲食店や若者向けの小売店が増えることが想定される。完成後は、東口側から人流を奪う可能性もあるかもしれない。

 

高層階にはオフィスが入居することから、西口周辺エリアにおける新たなオフィスビル開発の促進も期待される。

 

竣工予定は約20年後としばらく先のことにはなるが、再開発で池袋駅西口がどう生まれ変わるのか注目していきたい。

 

 

 

(山口伸/楽待新聞編集部)

 

 

 

 

 

引用元:【池袋駅西口に「超」高層ビル3棟が誕生へ、東口側に対抗できる集客施設となるか? |楽待不動産投資新聞 (rakumachi.jp)

 

 

 

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